2024年、中国観光市場は完全復活なるか？
馬蜂窩（マーフォンウォー）の2024年の春節の海外旅行の需要の傾向、ユーザープロファイルなどの大規模なデータ分析により、旅行の発展の状況や旅行者の行動嗜好を分析し、将来の旅行の需要考察と予測を行いました。
目次
1.ビッグデータ分析
タイは 「海外旅行」 で人気の国のトップにランクインしています
馬蜂窩（マーフォンウォー）のビッグデータによると、2024年の春節休暇の間、タイは最も人気のある海外旅行先となりました。首都のバンコクの寺院や特色豊かなナイトライフ、北部の内陸地域の豊かな森林と清新な自然、南部の島々の熱帯情緒とビーチナイトマーケットは、消費者にとって見逃せない旅の体験です。また、人気のある海外の国々のトップ10は、順に日本、シンガポール、マレーシア、ベトナム、韓国、インドネシア、オーストラリア、アラブ首長国連邦、イタリアとなります。
海外の消費需要が持続的に上昇し、シンガポールの人気が急激に高まっています
総合的な人気度から見ると、春節期間中において、アジア国家の海外旅行が最も人気が高く、急速に増加しています。その中でも最も人気が増加したのはシンガポールで、検索された娯楽アクティビティには「親子旅行」、「動物園」、「観覧車」、「シュノーケリング」などがあります。その他、人気が急上昇している海外の国々には、韓国、ジョージア、日本、アラブ首長国連邦、オーストラリア、マレーシア、スリランカ、サウジアラビア、カタール、エジプト、ベトナム、モロッコ、クロアチア、スペイン、インドネシア、ニュージーランド、イギリス、アイスランド、イタリア、ギリシャ、オランダがあります。
人気のある海外旅行先：香港、シンガポール、マカオ
馬蜂窩（マーフォンウォー）ビッグデータによると、2024年の春節休暇の人気海外都市トップ10は、香港、シンガポール、マカオ、バンコク、東京、バリ島、大阪、クアラルンプール、ドバイ、そしてタワウです。その中で、シンガポールで最も人気のある観光スポットには、シンガポールユニバーサルスタジオ、セントーサ島、シンガポールガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、シンガポール動物園、チャイナタウン、マーライオンパークなどがあります。
海外で人気のある「長期滞在旅行」の都市：シドニー、メルボルン、ロンドン
今年の春節休暇中、海外「長距離旅行」人気のある都市TOP10はそれぞれシドニー、メルボルン、ロンドン、パリ 、バルセロナ、ローマ、ロサンゼルス、モスクワ、ニューヨーク、ウラジオストクです。その中で、旅行者がシドニーで最も検索するアクティビティは「クジラ観察」、「スキューバダイビング」、「遊覧船」です。シドニーで最も人気のある観光スポットには、シドニー・オペラハウス、タロンガ動物園、ボンダイビーチ、ダーリングハーバー、シドニー・フィッシュ・マーケットなどがあります。
2.ペルソナ分析
女性と若い世代 が旅行のトレンドを主導しています
データによると、今年の春節の旅行者のうち女性が60％を占めています。春節の総旅行者のうち、「00後」(2000年代生まれ)、「90後」(1990年代生まれ)、「80後」(1980年代生まれ)の合計が93％を占め、その中でも00後と90後の「Z世代」の人々が50％を占め、80後の人々が43％を占めています。都市から見ると、１線都市(国際的な波及力・牽引力をもった北京、上海、広州、深圳の４都市)は35％を占め、新１線都市(武漢、重慶、杭州、成都など１５都市)も32％を占めています。
「親子家庭」が春節の主力となり、長距離旅行が人気の選択肢となっています
2024年の春節休暇期間中、「家族親子グループ」は45％を占め、一家団欒が重要視されています。友人と共に旅行することも人気があり、26％を占めています。また、単独旅行者は18％、カップル旅行は11％を占めています。注目すべきことに、春節期間に長距離旅行への情熱が著しく高まっており、7割以上の観光客が4日以上の旅行 を選択しています。これは旅行者がより豊かで深い旅行体験を求め、それにより多くの時間を投資することを 反映しています。
文化体験の人気が急上昇しています
3.2024年の海外旅行予測
中国観光研究院が最近発表した「中国の出国旅行発展年次報告（2023-2024）」によると、中国の観光市場の活力が増し、居住者の海外旅行意欲が高まることで、アジア太平洋地域の国際観光復興のペースが明らかに加速 する見込みがあります。2023年には、海外旅行者数が8700万人を超えると予測されており、2024年には1億3000万人に達すると予測されています。
中国旅行研究院は、中国の旅行客の海外旅行に関する需要と意向について調査を行いました。全体的に見ると、回答者の多くは香港、マカオ、台湾、欧米、日韓を旅行先として希望しており、二線都市(副省級の都市と沿海都市)住民の旅行意向が特に顕著でした。回答者は海外旅行中に交通の便利さや現地の物価により注目し、新しい体験を期待しています。また、自然の美しさや特色のある食べ物がある目的地を訪れることをより望んでいます。
調査によると、若年層の海外旅行者が最も多く、22歳から41歳の年齢層が全体の82.8%を占めています。また、大学卒業と大学専門課程修了者の海外旅行者が最も多く、合計約74.36%に達しています。海外旅行者の職業の中で、フリーランスの比率が最も高く、都市住民が主な旅行者のグループです。宿泊施設 に関しては、半数近くの調査対象者がエコノミーホテルを選択し、3分の1の海外旅行者が中価格帯のホテルを選択し、高級ホテルを選択する旅行者の比率が減少しています。
さらに、回答者の中には、4分の1以上の人が欧米を旅行したいという意欲を持っています。続いて、東南アジアや香港、マカオ、台湾が挙げられます。具体的には、人気のある旅行先として、香港、 日本、マカオ、韓国、台湾、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカが挙げられます。
