NTTドコモが提供するQRコード決済「d払い」について、店舗・施設での導入メリットを詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
d払いは、スマートフォン一つで顧客が簡単にキャッシュレス決済できる手段であり、導入により集客や売上アップが期待できます。
しかし、多様な決済ブランドが存在する中で、d払いを選ぶべきか悩んでいる店舗も少なくありません。
この記事では、d払いの国内における利用者数から店舗での導入メリットまで詳しく解説します。
d払いとは

d払いとは、NTTドコモが提供するQRコード決済サービスです。
顧客が店舗のQRコードを読み取る「ユーザースキャン方式」と、店舗が顧客のQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」の両方に対応し、POSレジやタブレット端末でも手軽に導入可能です。
d払いは、ドコモユーザーに限らず誰でも利用できるため、幅広い顧客層を取り込める点が強みです。さらに、NTTドコモは定期的にお得なキャンペーンを実施しており、初期費用無料&決済手数料の優遇を活用すれば、コストを抑えて導入できます。
また、200円の決済ごとにdポイントが1ポイント貯まる特典があり、ポイントを貯めたい消費者の来店促進やリピーター獲得にも効果的です。
日本国内のd払い利用者数・市場シェア
d払いは、国内のキャッシュレス市場において利用者数が年々増加している注目のQRコード決済方法です。
以下では、d払いの市場シェアと最新のユーザー動向を詳しく解説します。
QRコード決済市場シェア率で第3位
モバイル専門調査機関「MMD研究所」は、18歳~69歳の男女25,000人を対象とした「2024年7月決済・金融サービスの利用動向調査」を公開しました。
本調査によると、QRコード(バーコード)決済の利用者16,740人のうち、27.5%がd払いを利用していることがわかりました。
最も利用されているQRコード決済ブランド1位は「PayPay」の「66.3%」で、2位の楽天ペイの「35.3%」に大差を付ける結果となりました。なお、d払いは楽天ペイに続く3位の位置となっています。
順位 | 決済ブランド | 利用率 |
1位 | PayPay | 66.3% |
2位 | 楽天ペイ | 35.3% |
3位 | d払い | 27.5% |
4位 | au PAY | 20.1% |
5位 | ファミペイ | 10.6% |
6位 | メルペイ | 9.5% |
7位 | LINE Pay | 7.9% |
8位 | AEON Pay | 4.6% |
9位 | Amazon Pay | 3.4% |
10位 | ゆうちょPay | 2.0% |
引用元:2024年決済・金融サービスの利用シェアトップ|MMD研究所
ユーザー数は6,300万人を突破
2018年4月30日にサービスが開始されたd払いは、5周年の時点でユーザー数5,000万人を突破。2024年9月末時点でユーザー数は「6,321万」に到達しました。

画像出典元:d払い|株式会社NTTドコモ
サービス開始から毎年便利な機能が拡充されており、特にユーザーにとっての使いやすさ、利用頻度を意識したUI/UXに大きな改善が見られています。

画像出典元:d払い、5年でユーザー数 5,000万人を突破|株式会社NTTドコモ
また、定期的なキャンペーンの実施やメルペイと連携した登録特典などが、店舗での導入に繋がっています。
d払い決済・dポイント・iDの導入数
NTTドコモによると、dポイント・iD・利用可能箇所は、2024年9月末時点で全国600万箇所以上を突破しました。

画像出典元:d払い|株式会社NTTドコモ
導入店舗・施設数は年々増えており、現金を持たない訪日観光客を集客するために、「ベトナムレストランでd払いを導入した事例」もあります。
国内市場でのシェアを維持しながら、インバウンド需要にも対応できる決済手段として、今後さらに成長が期待される決済サービスです。
店舗・施設でd払いを導入するメリット

d払いを導入すると、dポイントクラブ会員やメルペイ利用者の取り込み、加盟店向けの優遇キャンペーンなど、店舗にとって多くのメリットがあります。
ここでは、具体的な導入メリットについて詳しく解説します。
1億人のdポイントクラブ会員にアプローチできる
dポイントクラブ会員数は、2023年5月で延べ1億人を突破しました。
特定期間中にサービスを利用した「アクティブユーザー数」で見ると、1ヶ月で6,873万人、1日あたり732万人を記録しています。(2024年5月、NTTドコモによる集計)
d払いを導入すると、このように非常に大きな会員基盤と、一定の利用頻度を持つユーザー層に対して効率的にアプローチできるため、店舗の集客力向上が期待できます。
d払い利用者の約60%がdポイントを活用した買い物をしており、決済額の約15%(加盟店平均)がdポイントによる支払いという「NTTドコモの調査データ」もあります。
そのため、dポイントを活用したキャンペーンの実施により、顧客単価アップや店舗の売上増加に有効です。
さらに、「dポイントカードの提示+d払い決済」でポイント二重取りが可能なため、顧客の利用意欲を高める施策としても効果的です。
メルカリユーザーの集客にも繋がる
d払いは、メルペイと共通のQRコードで決済できるため、約2,300万人(2024年6月時点のデータ)のメルカリユーザーの集客にも寄与します。
また、「d払い+メルペイ」の決済手数料や入金サイクルを統一できるため、売上管理の手間を軽減することが可能です。
メルカリでは、不用品販売で得た売上金をそのままメルペイで使用できるため、現金を使わずに買い物をする消費行動が根付いています。
したがってd払いの導入は、キャッシュレス志向の強い層の集客に繋がります。
売上管理の効率化
d払いを含むQRコード決済の導入により、店舗の売上管理がシンプルになるため業務効率化を図れます。
現金決済では、レジ締めや釣銭管理の手間が発生しますが、QRコード決済を導入すれば、その手間を削減できます。
さらに、d払いはPOSレジやタブレット端末ともスムーズに連携可能です。既存の決済システムを活かし、キャッシュレス化を推進できる点もメリットです。
ECサイトの離脱防止に効果的
オンライン決済にも対応するd払いは、ECサイトへの導入で離脱防止を図ることが可能です。
ECサイトでのd払いは、ドコモ回線を持つユーザーの場合、4桁のパスワードを入力するだけで決済が完了します。代引きやコンビニ払いを手間に感じる顧客に対して、カゴ落ちの防止に役立ちます。
スムーズな決済体験を与えることで、リピート率の向上に繋がる点もd払いをはじめとするキャッシュレス決済導入のメリットです。
加盟店向けキャンペーンが充実している
d払いでは、不定期で加盟店向けのキャンペーンを実施しており、店舗の集客に繋げられる機会があります。
例えば、「街のお店を応援!d払いであんしんキャッシュレス」という地域連動型のキャンペーンがあります。
鹿児島県薩摩川市では、対象店舗にてd払いで決済した場合、お客様に支払い金額の20%分のdポイントを進呈するキャンペーンが実施されています。(2025年5月31日で終了)
キャンペーンの詳細は随時変更されるため、「NTTドコモの公式サイト」で最新情報を確認しましょう。
インバウンド需要の取り込みに貢献
訪日観光客の増加に伴い、観光地の店舗・施設ではキャッシュレス決済の対応が集客力向上の鍵となります。
d払いは国内向けのQRコード決済ブランドですが、Alipay+やWeChat Payと同時導入が可能な決済サービスを活用すれば、インバウンド対策の強化を図ることが可能です。
また、d払いは日本の携帯電話番号を持つ在日外国人にも利用されており、留学生や長期滞在者の決済手段として普及しています。さらに、日本滞在中にdポイントを貯めたい外国人旅行者にも訴求することが可能です。
特に、観光地のお土産店や飲食店、免税店などでは、d払いと他のQRコード決済の併用により、売上アップが期待できます。
d払いを含むQRコード決済の一括導入は「IntaPay」

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、日本と東南アジアで需要の高いQRコード決済に一括対応できるアプリ「IntaPay(インタペイ)」を提供しています。
ここからは、IntaPayの魅力的な機能や活用方法を紹介します。
d払いと多数のQRコード決済を同時に導入
IntaPayなら、国内で利用率の高いd払いやPayPay、楽天ペイなどのQRコード決済を一括で導入できます。
さらに、中国で普及率の高いWeChat Payや、東南アジア各国で利用されているAlipay+などのQRコード決済にも対応可能です。

異なる決済ブランドのQRコードを一つのアプリで自動認識できるため、店舗オペレーションの効率化を図れます。さらに、必要な決済ブランドの加盟店申請と契約を一括で行うことも可能です。
IntaPayは、スマートフォン・タブレット端末、有人レジ(POSレジ)、無人券売機といった複数の導入方法に対応し、多種多様な業種の店舗でのQRコード決済対応を支援します。
中国人向けインバウンド対応に強い
IntaPayは、中国で主流のQRコード決済であるWeChat PayやAlipay+に対応し、インバウンド対策を強化したい店舗におすすめのサービスです。
IntaPayだけの特別機能として、WeChat Pay完全連動のクーポンを配信しています。インバウンド観光客に紙やデータでクーポンを配布し、受け取るだけで自動的に割引処理を実行します。
また、ECサイトでのオンライン決済でもクーポンを利用可能なため、実店舗に来店できない顧客の取り込みにも有効です。
初期費用0円で充実した機能を提供
IntaPayは初期費用0円で導入でき、店舗教育や操作マニュアルの提供によりスムーズな運用が実現します。
各決済ブランドの取引情報が一つのアプリに集約されるため、必要なデータの抽出や決済情報と紐づけた顧客分析も容易です。
d払いをはじめとするキャンペーン情報の案内や店舗販促物の支援、IntaPayにしかできないWeChatを活用したインバウンド施策の提案まで行い、店舗の集客アップに貢献します。
▶「IntaPay」でQRコード決済を導入するメリットをさらに詳しく知る
まとめ
d払いは、国内市場で高いシェアを誇るQRコード決済サービスであり、導入によって店舗の集客力を高め、売上アップを図れます。
1億人以上のdポイントクラブ会員にアピールできる点は、d払いならではのメリットであり、メルカリユーザーにも同時に集客を促進できます。
d払いと国内外で主流の多様なQRコード決済を一括導入したいなら、クロスボーダーなマルチQRコード決済アプリ「IntaPay」が便利です。
店舗の顧客ニーズに応じて、複数の決済ブランドの加盟店申請をまとめて行い、スムーズな導入・運用まで丁寧にサポートします。
中国向けインバウンド対応にも適した便利な「IntaPay」を、ぜひこの機会に導入してみてはいかがでしょうか?