キャッシュレス決済の中で注目を集めているQRコード決済の仕組みについて
QRコード決済などのキャッシュレス決済は日本よりも海外の方が普及していますが、近年では日本もキャッシュレス化が進んでいる傾向があります。
クレジットカードを使用する人が多いですが、QRコード決済を導入している店舗が増えているので、スマートフォンを所持しているだけで外出が可能な時代に変化しています。QRコード決済と比較をした場合、クレジットカードを利用している人も多いので、QRコード決済の導入を見送っている店舗も多いです。
今回は、QRコード決済の仕組みや店舗側が導入するメリットとデメリットについて紹介していきます。
目次
QRコード決済は海外で多く普及されていますが、その中でもトップクラスの普及率を誇る国は中国と言われており、代表的なコード決済サービスが「Alipay」です。
近年では日本でも普及率が急上昇しており、QRコード決済を導入する店舗が増えている傾向があります。
キャッシュレス決済の中で注目を集めているQRコード決済について紹介していきます。
QRコード決済とは別名バーコード決済と呼ばれているものであり、最初にコード決済サービスが行われたのは2012年の暗号通貨のビットコイン用にリリースされていますが、日本で正式に運用開始されたのは2016年とされています。
2019年頃にキャッシュレス決済によるポイント還元事業が実施されたことによって、認知度が高まりコード決済サービスの普及が進みました。
QRコード決済には2つの方法が存在しており、「ユーザースキャン方式」・「ストアスキャン方式」があります。
ユーザースキャン方式とは、店舗側が提示しているQRコードを利用者が自身のスマートフォンの決済アプリを使用してコードを読み取って決済をします。
ストアスキャン方式は、利用者が決済アプリのQRコードを表示して、店舗側が表示されているQRコードを読み取り、利用金額を入力して決済をします。
注意点として、QRコード決済を利用するためには、予めスマートフォンで決済アプリのダウンロードが必要です。
利用した金額の最終決済は、決済アプリにチャージした金額から支払われるケースと、スマートフォンと紐付けたクレジットカードで決済する2種類があります。
決済アプリで支払いを行う場合は、予め自身の口座に必要となる金額をチャージする必要があるので、残金が不足していると決済が完了しないため注意が必要です。
日常的に利用する場合は、一定の金額を保つようにしましょう。
決済アプリとクレジットカードを紐付けた場合は、クレジットカードの情報が決済アプリを経由して、銀行口座から引き落とされる仕組みになっています。
QRコード決済をしていますが、クレジットカードで決済を行っているのと同じです。
決済時には現金を使用していないので、これから利用を始める方は使いすぎに注意しましょう。
コード決済サービスには多くの種類があり、決済の方法や仕組みなどはほとんど同じですが、それぞれ異なる特徴があります。
どの部分を重要視するのかによってQRコード決済サービスの選び方が異なり、主なポイントは「支払い方法」・「機能」・「ポイントの還元率」・「キャンペーン」が挙げられます。
QRコード決済の主流となっているPayPayや楽天ペイなどの特徴を紹介していきます。
PayPayの最大の特徴は、ソフトバンクとヤフーが共同出資しているといった点であり、取り扱い店舗が多いので利便性が高いです。
利便性の高さに比例するように利用者も増えており、PayPayの利用金額によってポイントの還元率が変化するといった特徴もあります。
クレジットカードと紐付けることによって、スマートフォンとクレジットカードの両方にポイントが付与されるのでお得となっています。
LINE Payは、スマートフォンアプリのLINEが提供しているコード決済サービスとなっており、LINE Payの最大の特徴は「割り勘」・「個人間送金」が出来る点となります。
また、Visa LINE Payクレジットカードを発行して審査が通ると、このクレジットカードをLINE Payに登録することが可能となり、高い還元率やクーポンの付与などメリットが多いです。
通販サイトを利用する際にもLINE Payは使用できるので、LINE Payを利用している使用者は増えています。
楽天ペイの使用は、楽天会員になっている場合はIDとパスワードを登録することで使用可能となります。
QRコード決済を行った場合のポイント還元率は1%~1.5%となっており、ショッピングサイトを利用した場合は1%~2%の楽天ポイントが付与されます。
120万店舗以上が楽天ペイに対応しており、飲食店やショッピングモールなど幅広く使用できるので、楽天ペイを利用している人も多く存在しています。
E Payクレジットカードを発行して審査が通ると、このクレジットカードをLINE Payに登録することが可能となり、高い還元率やクーポンの付与などメリットが多いです。
通販サイトを利用する際にもLINE Payは使用できるので、LINE Payを利用している使用者は増えています。
d払いはNTTドコモが提供しているコード決済サービスであり、ドコモのユーザーであればQRコード決済の利用金額は電話料金と合わせて支払うことが可能です。
さらに、クレジットカードを所有していない方でも利用できるので、ドコモユーザーには大きなメリットと言えます。
スマートフォンアプリのウォレット機能を使用することによって、送金やクーポンの利用が可能となります。
メルペイはフリマアプリのメルカリが提供しているコード決済サービスとなっています。
メルペイの特徴としては、メルカリのアプリ内で売買した金額をチャージして、他の決済として利用できる点にあります。
一般的に利用されているスーパーマーケットやコンビニ、ファーストフード店で使用できるので、利便性は非常に高いと言えます。
他のサービスとは異なりポイント還元はありませんが、値引きクーポンの付与などお得なサービスも実施しています。ジットカードを所有していない方でも利用できるので、ドコモユーザーには大きなメリットと言えます。
スマートフォンアプリのウォレット機能を使用することによって、送金やクーポンの利用が可能となります。
au PAYはKDDIが提供しているコード決済サービスとなっていて、チャージ方法が豊富に存在しているといった特徴があります。
「現金」・「クレジットカード」・「Pontaポイント」など、様々なチャージする方法があるので、状況に応じてチャージ方法を選ぶことが可能です。
また、au PAYはauのユーザーではない人も利用が可能となっています。
さらに、クレジットカードを所有していない方でも利用できるので、ドコモユーザーには大きなメリットと言えます。
スマートフォンアプリのウォレット機能を使用することによって、送金やクーポンの利用が可能となります。
QRコード決済は簡単に登録が出来ますが、利用するサービス次第では誰でも使用が可能なので、利便性が高い反面、怖さもあります。
コード決済サービスは多くのメリットがありますが、デメリットも存在するので利用する際には注意が必要です。
こちらではQRコード決済を使用する際の、店舗側がQRコード決済を導入するメリットやデメリットについて紹介していきます。
QRコード決済を利用することによって、店舗側はコード決済サービス業者に手数料を支払わなければなりませんが、それでもQRコード決済を導入するメリットがあると言われています。
まずは、QRコード決済の導入には売上アップの効果が期待できます、
その理由としては、QRコード決済のサービスを提供している企業は多く存在しており、ユーザーを獲得するためにポイントやクーポンの付与など、利用者にメリットがあるキャンペーンを実施しています。
このようなキャンペーンの期間中は、コード決済サービスを利用するユーザーが増加しますので、QRコード決済を導入することによって売上がアップに繋がります。
次にキャッシュレス決済が可能な店舗が多くなっており、現金を所持しない人が増えているので、QRコード決済を導入することによって来店者を獲得できる可能性が高いです。
また、日本よりもキャッシュレス化が進んでいる海外からの観光客などの来店も期待できます。
最後に、現金での決済は紙幣だけはなく硬貨も多く取り扱うため、細かな計算が必要となりますが、QRコード決済は電子マネーなので手間が掛からないといった利点の他に、売上などの情報が店舗用のアプリに自動で記録されるというメリットもあります。
上記ではQRコード決済を導入した際のメリットについて紹介しましたが、デメリットも存在するので、こちらではQRコード決済を導入した際のデメリットについて紹介していきます。
QRコード決済の利用者は年々増加していますが、クレジットカードの利用者と比較をした場合、クレジットカードを利用している人のほうが多い傾向があります。
すべての店舗がQRコード決済を導入しているといったことではないので、キャッシュレス化が進んでいる現在でもクレジットカードを利用している人は多いです。
QRコード決済のデメリットの一つとして「入金までの時間」といったことが挙げられます。
決済完了後の入金まで掛かる期間はサービス業者ごとに異なり、最短で翌日の入金となりますが、遅いサービス業者だと入金までの期間が数週間などもあります。
現金とは異なり、即日に受け取ることが出来ないので注意しましょう。
QRコード決済を導入している店舗は増えているため、コード決済サービスを利用している人も多く存在しています。
店舗側がQRコード決済を導入するメリットは数多くあり、導入することによって海外の観光客を取り込めるメリットもあります。
しかし、デメリットも少なからずあるので、QRコード決済の導入を悩んでいる場合は、思い切って導入することも1つの手段です。
この記事の筆者
マルチ決済アプリのIntaPayをはじめ、中国からのインバウンド、越境ECのシステムを活用したアウトバウンド共に対応可能です。 旅前、旅中、旅後の施作を一気通関でのご提案が可能ですのでお気軽に相談ください。